何が違う?アコースティックピアノと電子ピアノ

何が違う?アコースティックピアノと電子ピアノ

電子ピアノとアコースティックピアノって何が違うの?

ピアノを始める時、まず最初に迷うのが電子ピアノにするかアコースティックピアノにするか…。そもそも電子ピアノとアコースティックピアノって何が違うの?気になる疑問にお答えします!

アコースティックピアノって何?

電子ピアノは電気を通して音を鳴らすピアノということはみなさんよくご存じだと思います!

電子楽器に分類され、サンプリング(録音)されたピアノの音を鳴らしています。 (※モデリング音源といって音を作り出す方法もあります。)
『鍵盤が再生ボタンで、押すと対応した音が再生される』と考えるとわかりやすいです。

では、アコースティックピアノとは?

グランドピアノやアップライトピアノをアコースティックピアノと呼びます!アコースティックピアノには弦や響板が搭載されており、弦の振動をボディに共鳴させて音が鳴っています。

電子ピアノとアコースティックピアノの違い

その1.発音原理が違う!

電子ピアノとアコースティックピアノでは発音原理が異なります!

電子ピアノは、アコースティックピアノの音をサンプリング(録音)した音を再生する「サンプリング音源」と、弾くのと同時に音を生み出す「モデリング音源」があります。

センサーが鍵盤のタッチを読み取り、スピーカーから音が発音する仕組みとなっています。なので、音の強弱等もしっかりと表現が出来ます。

アコースティックピアノは、鍵盤を押すとハンマーが弦を叩いて弦の振動が音になって響きます。弦の振動がその他の弦やボディに共鳴して独特な響きがします。

その2.鍵盤構造が違う!

電子ピアノの鍵盤は、耐久性のある樹脂を使った鍵盤や木材を使った鍵盤、木材と樹脂を組み合わせたハイブリッド構造の鍵盤などがあります。

木材を使った鍵盤には1本1本を木材で作りシーソー構造も取り入れた、アコースティックピアノの鍵盤に限りなく近づけたものもあります。

ハイブリッド構造の鍵盤は、木材を使用しながらも経年劣化による歪み等の影響を受けにくく、定期的なメンテナンスがいらない鍵盤 です。

アコースティックピアノは木製鍵盤になり、木製ならではの温もりがあります。ですが、四季による湿度の変化などで鍵盤が膨張したり歪む場合があり、よい状態を保つには湿度管理や調律師による 定期的なメンテナンス(調律)が必要 となります。

その3.ペダルが違う!

グランドピアノのペダルは左から順に

左:ソフトペダル…音色を柔らかくしてくれるペダル。
中:ソステヌートペダル…鍵盤を押さえた後に踏むことで、ひとつの音や和音を響かせたまま演奏ができるペダル。ラフマニノフ等の楽曲で使われることがあります。
右:ラウド(ダンパー)ペダル…一番よく使うペダル。弾いた音を長く響かせる効果があります。

となっており、電子ピアノのペダルも同じ配列・効果になっています。
アップライトピアノは真ん中のソステヌートペダルが無く、代わりにマフラーペダル(弱音ペダル)になっています。

その4.音量が違う!

電子ピアノはつまみ一つで好みの音量に調整でき、夜間などはヘッドフォンを利用して演奏を楽しむことが出来ます。ヘッドフォンでもきれいな音で楽しめるのが人気なポイントです。ただし、電子ピアノの鍵盤にもハンマーが搭載されているので物理的な打鍵音は発生します。

アコースティックピアノはピアノ本体が全体的に共鳴し音が鳴り響くので大音量での演奏となります。その為、大きなコンサートホールでも端から端まで音が響きわたります。

自宅等で音量を抑えて演奏するには、消音ユニットや防音設備(防音室等)を備える必要があります。また、ピアノ本体の音が大きいので気づいていない事もありますが、アコ―ティックピアノもハンマーが搭載されているので物理的な打鍵音は発生します。
※消音ユニットを備え付けた場合には、ヘッドフォンを通して聞こえてくる音は電子ピアノと同様のサンプリング音になります。

その5.サイズが違う!

電子ピアノは比較的サイズが小さく、お部屋のスペースを取らずに設置が出来ます。一番小さいサイズであれば、奥行40センチ、幅140センチほど確保が出来れば設置可能です。

重量はポータブルタイプ(鍵盤だけの持ち運びできるタイプ)で11~20キロ程度、据置型(スタンド付の床に置くタイプ)で約40キロ~、重いタイプのものだと100~150キロ程となります。カラーバリエーションもあり、お部屋のインテリアとも合わせやすくなってます!

アコースティックピアノは電子ピアノより圧倒的に大きくなり重くなります。重量はアップライトピアノで約200~250キロ、グランドピアノになると約250~400キロとなり、マンションなどの重量物の規定に収まらない場合や、戸建てでも2階への設置には床の補強が必要になる場合があります。

その6.維持費が違う!

電子ピアノは調律が全く必要ありません! 音程が狂う等もなく、モデルによっては好みの調律に指1本で設定を変えることもできます。維持費は電気代のみです!家電製品と同じように寿命はありますが、しっかりとしたメーカーのモデルであれば数年で故障することはめったにありません。
※まれに初期不良などはあります。

アコースティックピアノは1年に1~2回の調律が必要 になります。なぜなら、弦には常に約20トンもの張力が掛かってます。これはゾウさんで例えると約5~6頭分!カバさんなら約13~14頭分になります!

他にも、湿度や温度によって弦を支えてる木に緩みや歪みが生じるため調律が必要になります。日本は特に乾湿の差が激しいので、調律が大切になります。調律費用は1回約2~3万円程。ピアノを移動させた場合にも都度調律が必要です!

まとめ

アコースティックピアノも電子ピアノもどちらも良い部分が多くありますので、お家の事情や使いやすさ等で選ぶのがベストです!
当店HPには、電子ピアノのお得なセットやお買い得商品を多数掲載してます!是非一度、チェックしてみてください!

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