
■アザレアフルートとは…
1966年より“イワオ楽器製作所”としてスタートした“アザレアフルート”は
東京都荒川区に工房を構えるフルート専門メーカーとなります。
創業者である横山岩雄氏は楽器修理業を手掛けていた父のもと
技術を磨き1958年に独立。“横山製作所”として
管楽器を中心とする修理業をスタートさせました。
初期はその技術を生かしあらゆる楽器の修理を手掛けてきましたが
やがて自身のフルート制作を開始し、
試行錯誤の末、ようやく満足できる楽器が完成。
現在2代目となった横山結紀雄氏がその技術を受け継いでいます。
今回はそんなアザレアフルートを制作している、
イワオ楽器製作所様の様子を見学して参りました!
【パーツ製造】

まずはキィパーツ作成の様子です。左写真のような金型を使用し、プレス機を用い型を抜いて作成します。

こちらはアルトフルートのキィパーツです。カップとピントップアームをロウ付けして組み上げていきます。キィ一つ作るのにも、緻密で精巧な手作業と気の遠くなるような膨大な時間が必要です。
【管体製作】


こちらには管体加工後のフルートたちが並んでおり、どちらもキィパーツが取り付けられるのを待っています。左の写真はトーンホールの引き上げ作業が行われた管体で、右の写真ではキィポストが取り付けられていますね。この後、各部キィパーツを一つずつ組み込みながら管体部分が仕上げられていきます。
【頭部管作製】

こちらはフルートのサウンドを左右する心臓部分とも言える、頭部管の焼き鈍し(熱を加える)作業です。昔ながらの七輪を用いて一つずつ手作業で行っているようです。スタッフも初めて見て驚きでした…!ここで全体的に熱を均等に加えて焼鈍加工しないと、絞り込みを行う際に曲がってしまうとのこと。

鈍した後の頭部管も手作業で加工していきます。写真左の機械はハンドプレスと言う作業機器で、
なんと100年物とのこと…!!

頭部管にテーパーを付ける為の絞り込み加工現場です。コンマ単位の精密な作業を長年培った感覚にて行う為、油を塗りながら慎重に作業を進めていきます。実際に見させていただいたスタッフにも、一瞬の油断も許されない緊張感が伝わってくる作業工程でした。このような熟練職人による手工製造へのこだわりが、アザレアフルートの美しい響きを紡ぎ出します。
【磨き】


パーツ表面を仕上げるためのバフ掛け作業です。こちらは歌口(リッププレート)部分をバフ仕上げしています。布を回転させ、パーツを一つずつ押し当てて磨きます。各部パーツを仕上げる為だけでも細かな工程が山のようにあり、手間暇のかかり具合に驚かされます…

最後の研磨仕上げ時に使用する『朴炭(ホウズミ)』です。伝統工芸品や漆塗りの仕上げにも用いられている朴の木(ホオノキ)の炭であり、非常にきめ細かく粒子が入らないとのこと。手仕上げへの徹底したこだわりと伝統的工法を重んじる、アザレアフルートならではの独自工程だと言えます。
【完成】

このような数多くの工程を経て命を吹き込まれた製品たちは、最終のチェックを受けて各販売店へ出荷されます。
〇最後に….
今回見学させていただき、
一本一本を職人の手で丁寧に作っているからこそ
アザレアフルートらしい優しく温かい音が
生まれていると感じましたし
改めて、フルートがいかに高い技術によって
作られているかを実感いたしました。
私たちは販売店として、この価値や想いを
しっかりとお客様へお伝えし
最適な1本との出会いをお手伝いしてまいります。
イワオ楽器製作所の皆様、
お忙しい中じっくりと見学させていただき、
ありがとうございました!!

イワオ楽器製作所 中村様・横山様と。

