アルハンブラに行ったことがない

こんにちは!
伊藤です。

ギターの名曲といえば、アルハンブラの想い出!というくらいに有名ですが、
最近の日本語の表記では「アランブラの想い出」、とされることが多いでしょうか。
Alhambra はスペインでは h の発音を抜くので、アランブラのほうが近い発音になると聞いたことがあります。
なんとなく、文字で記載するときは、「アランブラ」、言葉で発するときは「アルハンブラ」という感じに使い分けています。

イベリア半島を8世紀から15世紀頃まで支配していたイスラム教徒の首都グラナダのイスラム建築。
元は城塞都市として建築されましたが、カトリックによる国土回復運動(レ・コンキスタ)が活発化してきたナスル朝グラナダ王国の時代に、カトリックの侵攻に備えて徐々に拡張していったようです。

1492年にグラナダが陥落してのちは、国土を回復したスペイン王室の避暑地として宮殿が建てられ、その後もさまざまな増築などがなされていったようです。

このようにイベリア半島は数百年に渡ってイスラム勢力に支配された時代があるので、スペインにはその影響が色濃く残っているのですね。アランブラの想い出を作曲したフランシスコ・タレガの、もう一つ有名な曲に「アラビア風奇想曲」があるのも、その名残りなんでしょうね。きっと。

で、この名曲「アランブラの想い出」は、この美しい宮殿にある噴水のイメージだとうか、いやそうではないとか、いろいろな説がありますが、まあ、演奏する時のイメージとしてはちょうどよろしい感じがします。

この曲はなかなか奥の深い曲でして、何年弾いても新しい発見があったり、演奏していて至らぬ点に気づいたりします。
トレモロだけでも難しいのですが、伴奏の動きも特徴的で楽譜に記載されているアクセント記号をしっかり読み取って演奏しないと単調になってしまいます。この伴奏のアクセントがなんとなく、水が跳ねるようなイメージかなと思っています。

タレガ先生、恐るべし!

Gabriel polímata – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=33551569による

トレモロについては、以前、Youtube動画でかんたんな練習方法の説明をお話しした動画も作成してもらいました。
以外と好評で、たくさんの方に見て頂いたようです。
ありがとうございます。

動画、これです。

しかしながら、ここまでいろいろ書いてきて、
実は、まだアルハンブラに行ったことがないのです!
ですので、演奏するにあたっては、その歴史をちょっと振り返ってみたり、写真を見たりしてイメージを膨らませながら演奏するという感じになります。

タイトルとURLをコピーしました