Martin CTM D-45 Adirondack × Houduras

KUROSAWA MARTIN CUSTOM MODEL GALLERY│クロサワ楽器
クロサワ楽器各店のマーティンギター担当スタッフがこれまで店舗で培ってきた経験と夢とそれぞれのこだわりを詰め込んで、カスタムショップにオーダーしたカスタムモデルをご紹介。

トップにはその稀少性の高さから高級トーンウッドの代名詞ともなっている”アディロンダック・スプルース”を採用。
北米東部のアパラチア山脈に分布するアディロンダック・スプルースは優れた音響特性を持ち、マーティンでも戦前から多くの楽器にトップ材として用いられました。
しかし、軽量且つ剛性の高さから戦時中には飛行機の構造材として乱伐されたことで急速に枯渇し、1940年代半ばにはシトカ・スプルースをはじめとした別の品種への切り替えを余儀なくされます。
近年でもヴィンテージの復刻モデルとして人気を博したゴールデンエラシリーズやマーキスシリーズなどの高級モデルに採用されておりましたがそれらも相次いで生産完了となったことで、現在ではオーセンティックシリーズや特注オーダーによるカスタムモデルでしか目にする機会も無くなってきております。

サイド&バックにはもはや神格化された存在となっているブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)の代替材として高く評価されている”ホンジュラス・ローズウッド”を採用。
ニューハカランダとも呼ばれるホンジュラス・ローズウッドは本家ブラジリアン・ローズウッドに勝るとも劣らないと言われるほどに優れた音響特性を持ち、現在では多くのメーカーでハイエンドモデルにしか用いられない高級材となっております。
近年ではココボロやグアテマラン・ローズウッドといった新たな木材が台頭してきたこともあり、マーティンでは登場する機会が少なくなっておりましたが今回久々のチョイスとなりました。

ネックは様々な選択肢がありますがナット幅42.9mmのロープロファイルシェイプを採用。
モダンな演奏スタイルにも対応しやすい現行モデルの薄みでやや幅広なシェイプや握りごたえのあるヴィンテージテイストの肉厚なシェイプなどもそれぞれに魅力がありますがやはり最も王道はこのネックシェイプと言えるでしょう。
程よい厚みと癖のないグリップ感は手の小さなプレイヤーの方にも扱いやすく、演奏スタイルを問わずにお使いいただけます。

ボディフィニッシュは現行モデルのエイジングトナーカラーも捨て難いですが、アディロンダック・スプルースの持つ木目と色味の美しさを活かす為、あえて自然な風合いのクリアカラーを採用しております。
上品かつ清楚な印象すら感じる色白なルックスから時間をかけて飴色に色焼けし、風格を増していく経年変化をじっくりとお楽しみいただけることは長い年月をかけて使い込んでいく醍醐味と言えるでしょう。

肝心のサウンドですがやはりアディロンダック・スプルースの持ち味であるパワフルな鳴りが気持ちよく、腰と粘りのある音圧はレギュラーモデルとは一線を画す仕上がりとなっております。
ホンジュラス・ローズウッドから得られる華やかで上品な余韻も非常に美しく、力強さと繊細さを兼ね備えた極上の鈴鳴りをご堪能いただけます。
あえて装飾類のアレンジは施さずにスタンダードモデルの外観を踏襲しており、サウンド重視でこれぞD-45と言える正統派のカスタムモデルをお探しの方にイチオシの1本です。

仕様

・トップ:アディロンダック・スプルース単板(プレミアムグレード)
・サイド&バック:ホンジュラス・ローズウッド単板(プレミアムグレード)
・ネック:マホガニー
・ネックシェイプ:ロープロファイル(スタンダードテーパー)
・指板:エボニー
・ブリッジ:エボニー
・スケール:645.2mm
・ナット幅:42.9mm
・トップ・ブレイシング:アディロンダック・スプルース
・ブレイシングパターン:フォワードシフテッド X ブレイシング(ゴールデンエラスタイルスキャロップド)
・ボディフィニッシュ:クリアカラー(シンフィニッシュ)

写真

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