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今、明かされる開発秘話 Lowden編3-

Lowden開発秘話3

F50C ABLK/SRW Custom Neck

Youngso Kimのモデルを再現

豊嶋)お次は岡村さんいっちゃってください。

岡村) こちらは50シリーズのモデルなんですが、これは僕と豊嶋さんも好きな韓国のソロギタリストYoungso Kimのモデルを再現したくて。

豊嶋) ああ、来ると思ってました(笑)

岡村) バレてましたか、、、
オーダーミーティング5
岡村) やっぱり50行くならこれを作りたかったんですよ。Sinker Redwoodを使ってて最近のローデンって感じがあるし、音も他に無い要素があってカスタムらしい1本になるなと。

豊嶋) African Blackwoodは個人的にも超気になってました。

岡村) ですよね!見た目がかっこいいし、Kimの音がメチャクチャ良いのでこれはオーダーしたい!と思いました。
豊嶋) いいですね。あれ、そういえば彼のF50ってベベル(アームレスト)付いてましたっけ?

岡村) たしか付いてなかったと思います。動画で確認しましょう。

豊嶋) これは~、、あ、ついて無いですね。ベベルは無しと。あと気になるのはネックシェイプですね。Custom NeckなのかFinger Neckなのか。
岡村) モデル名しか紹介されてないんですよね。困った。そもそもCustom NeckとFinger Neckの違いは何でしたっけ?

豊嶋) Custom Neckはナット幅が43.5mmで一般的なアコギのナット幅位の弾きやすい広さで、ブリッジ上の1弦と6弦の間隔が56mmなんですよ。
一方、Finger Neckはナット幅45mmでブリッジ上の1弦と6弦の間隔は60mmです。ちなみにPierre BensusanはFinger Neckですよ。

岡村) あ!そうなんですね!それは知らなかった。ん~、どちらも良さがあって悩ましいですね。

豊嶋) そうなんですよ。でも動画を見る限りだと、弦間が広がっていっているように見えるのでFinger Neckじゃないですかね?

岡村) そう、ですかね、、(笑)

豊嶋) 分かります?(笑)

岡村) なんとなく。。でも指弾きをメインにするなら弦間に余裕のあるFinger Neckの方が良いと思ったので今回はFinger Neckでオーダーしようと思います。指弾きガチ勢向けという事で!!

豊嶋) 最高の1本になると思います!いや~楽しみですね!

Youngso Kimのモデルを再現したF50C詳細

Custom.6
F50C ABLK/SRW Custom Neck

F50C ABLK/SRW Custom Neck
Body F
Top Sinker Redwood
Side&Back African Blackwood
Scale 650㎜
Nut幅 45㎜ Finger Neck
Option カッタウェイ
フィンガーピッキングデイ2019の最優秀賞を受賞しその後も活躍が目覚ましいのYoungso Kimが使用するローデンF50Cの再現に挑んだ1本。より使い勝手を増すためにナット幅45㎜のまま、サドル側の弦間が広めのカスタムネックをセレクトした事で右手のスムーズなフィンガリングが可能になる。
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Pierre Bensusan

Pierre Bensusanのシグネイチャーモデルもきっちりオーダー

豊嶋)ギタリストの話から盛り上がってPierre Bensusanの話題も出ましたので 笑

岡村)豊嶋さんなら絶対オーダーすると思いました 笑

豊嶋)オリジナリティに拘るのも良いですが、このモデルはやっぱり外せないですよね!
オーダーミーティング6
右手のタッチが世界一と名高いPierre Bensusanのシグネイチャーモデル。ちなみに「New Lady」と呼ばれております。

岡村)Pierre BensusanといえばもともとOサイズのシダー×マホガニー材の Old Ladyが有名ですよね。新しいシグネチャーモデルですか?

豊嶋)正式名は「Pierre Bensusan」なのですが、もともと彼が愛用していたO22というギターが老朽化した為にLowden社がNew Ladyというギターを送ったことからこの「Pierre Bensusan」が誕生したとの事です。
岡村)動画でも本人が使用している映像があがってますけど本当に綺麗な音がしていますよね。 スプルースのLowdenもいいですね。
豊嶋)シダーにはない硬質さがあって、弾き手のタッチに敏感ですよね。 強弱とかも付きやすいです。 ちなみにNewLadyはアディロンダックスプルースTOPにホンジュラスローズウッドSIDE&BACKにカッタウェイ、ベベルコンター加工にメイプルネックのフィンガーネック仕様とカスタム要素が盛りだくさんです。
オーダーミーティング7
岡村)これでもか、というくらい最高の仕様を盛り込んでますね。その仕様をカスタムオーダーで作ったらかなりアップチャージが乗ってきますね。

豊嶋)そうなんですよ。普通に同じのを作ろうと思うとホンジュラスローズウッドの50シリーズだと高級品になっちゃうんですが、New Ladyであればむしろお得感があります。もっと語らせてもらうと、指板エンドは50シリーズと同じカットがされているのにサウンドホールの飾り(ロゼッタ)が35シリーズの1リングのアバロンインレイになっているもの渋くてカッコいいです!

岡村)Pierre Bensusanが好きな人はもちろんそうじゃない人でもオススメしたいですね!

豊嶋)このモデルも日本への流通は少ないので貴重な1本になりそうです!

Pierre Bensusanモデル詳細

Pierre Bensusan/AAAA Honduras Rosewood/Adirondack Spruce

Pierre Bensusan/AAAA Honduras Rosewood/Adirondack Spruce
Body F
Top Adirondack Spruce
Side&Back AAAA Honduras Rosewood
Neck Figured maple
Scale 650㎜
Nut幅 45㎜ Finger Neck
LowdenのシグネチャーモデルからNewLadyもオーダー。名古屋店でも過去入荷後即売の人気モデルで、ベンスーザン自身も素晴らしいギターだと語る。多くのシグネチャーモデルの中でもとりわけ高い評価を得ている1本。

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店長コメント

憧れを抱くアーティストの持つギターをいつか自分も手に入れたい、同じ音を奏でたい。その欲求は古今東西あらゆるギターファンの想いだろう。今回、Youngso Kim、Pierre Bensusanという2人のギタリストへの憧憬を込めて同じ仕様のモデルのオーダーを行った。

Lowdenというブランドの音を言いあらわすのに彼らほど適したミュージシャンもいないだろう。スタッフ両名も偉大なギタリスト達の音の強弱の付け方、右手のタッチの見事さに魅了されたうちの一人だ。

冒頭に書いたようにファンを代表し、理想のスペックのモデルを具現化させてもらうとしよう。

楽器への愛情、それを使いこなすミュージシャンへの憧れ、その楽器を持つ理由になりうるあらゆる要素が次々と網羅されていく。
いいぞ!アイデアが浮かぶ限り何本でもオーダーするがいい!店長に仕入れすぎと言われないかなあ、などと心配がってこちらの様子を伺うそぶりを一切見せず、全く見せず、、、まるでいないかの如く、、、(ちょっとは見ろ!)オーダー会議は白熱の一途をたどる。

いいぞ!その調子でファンを代表した優れたカスタムギターを生み出すがいい!

そして、興の乗った彼らが次に発案したのは、仕事を忘れ、いちギタリストとして理想とするスペックを具現化したカスタムギターだった!そのモデルとはいったい!?


…4へ続く
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