2018.4.5(木) Leda Orange Amps デモンストレーション イベント レポート

「Strandberg史上初となる”侍”ギタリストのシグネチャーモデル！！
イギリス生まれの世界的アンプブランド「オレンジ」との相性はいかに！？」

4/5クロサワ楽器名古屋店にてギタリストLeda氏によるインストアイベントが開催された。
Leda氏は自身のバンドFar East Dizainでの活動のほか、BABYMETALをはじめとした数々のライブ・イベントをこなすトップギタリストであり、 ジャンルはメタルミュージックからアコースティックまで多岐に渡る。
３月1日、そして４月２日にはStrandberg社より日本人初となるシグネチャーモデルを発表し、本人の拘りが詰まった「Leda 7」「Leda 8」は国内外問わず多くの注目を集めている。
この日はシグネチャーモデルとオレンジアンプとの相性を実演を交えて語って頂く、という内容をテーマにしており会場は多くのLeda氏ファン・オレンジアンプファンで賑わった。

イベントは本人によるLeda 8のデモンストレーションで幕を開けた。
８弦を巧みに操ったヘヴィなリフの中にテクニカルでありながらもキャッチーなフレーズを織り交ぜ、会場を圧倒した。

演奏を終えると、Leda氏本人によるシグネチャーモデルの解説がなされた。
サウンドの鍵を握っているローズウッドネックは、硬質な材ならではの優れた立ち上がりと引き締まった中域が特徴的で、この仕様は以前より所有しているUSA製Bodenが基となっている。
ボディ材に使用されているジャパニーズ・アッシュはアルダー寄りのサウンドキャラクターを持っており、音色はアッシュ材と比較すると少しソフトな傾向にある。
他の材も試した結果、最終的にサウンド・ウエイトバランスを考慮してジャパニーズアッシュをセレクトしたとのこと。
ピックアップにはBare Knuckle社Aftermathを搭載。 アクティブピックアップが搭載されているモデルが多くはあったが、評判の良いBare Knuckleの当モデル(パッシブ)を試してみたところ予想以上の音色が得られ理想のサウンドに一気に近づいたためセレクトしたとのこと。
パッシブながら深いディストーションの中でも輪郭の整ったサウンドが特徴的で、ローがタイト且つ比較的抑えめになっているため多弦モデルとの相性は抜群だ。
その他ネックのエッジ処理などレギュラーラインと一線を博す特別仕様は、トップギタリストならではの拘りが感じられ非常に完成度の高い楽器に仕上がっている。

続けてシグネチャーモデルを使用したオレンジアンプのデモンストレーション。
今回使用したのはオレンジきってのハイゲインモデル「Dual Dark 100H」。 100W出力を誇る独立２チャンネル仕様のハイエンドラインでEL34(6CA7)をパワー管に使用し、キメ細やかで攻撃的なサウンドが特徴的だ。
A/B各チャンネルのゲイン・ボリューム・EQコントロールノブを操作しながら、幅広いサウンド変化を実演解説。
クリーンではファンキーなカッティングやコイルタップを組み合わせたスラップフレーズ・ディレイペダルを組み合わせたスペーシーなアルペジオを、クランチ・ディストーションではメロウなリードトーンから攻撃的な多弦リフまで幅広く実演頂いた。
プロギタリストが実際にアンプを試奏する様子は大変貴重な機会となり、ご来場頂いた方からスタッフまで食い入るようにその様子を見つめていた。
解説・実演後はバッキングトラックに合わせたデモンストレーション。
オレンジ特有の粘りあるサウンドとご自身のシグネチャーは抜群の相性で、ありそうでなかった新しいメタルサウンドを披露して頂いた。
Leda氏本人も「良い意味でORANGEの印象が変わった。突き詰めていけばかなり面白そう。ORANGE良いですね。」とコメント。
誕生から50年の歴史を持つオレンジアンプのポテンシャルの高さを実証頂いた。
また、この日は事前に寄せられたファンからの質問に答える機会もあり、ご自身の機材からルーツに至るまで分かり易い解説がなされた。
解説後はシグネチャーモデルで１曲演奏して頂き、この日１番の拍手とともにデモンストレーションイベントは幕を閉じた。

イベント終了後はサイン・撮影会が行われ多くのファンで賑わい、ファンとの距離も近くトップギタリストの貴重な意見・楽器機材への拘りが感じられる当イベントは大盛況のうちに終了した。
名古屋店では直筆サインと合わせてシグネチャーモデルも展示されているため、気になる方はぜひ足を運んでいただきたい。