Martinの20万円台はちょうどアメリカ製とメキシコ製どちらもラインナップされている価格帯です。
Martinのモデル名は「D-12E」「D-15M」「D-18」「D-28」…などいろいろありますが、この数字の部分が「グレード」です。
グレードが高ければ良いギターというわけではないですが、このグレードが15以上のモデルがアメリカ製です。
今回はそんな20万円台のMartinギターを紹介します。
Road Series
メキシコ製の中でも特にスペックが高いシリーズです。
ニューモデルにも話題性のあるものが多くMartinが力を入れているのが分かるシリーズです。
全てのラインナップがピックアップ付きですのでライブでも即戦力。
更にサウンドホール内にチューナーが搭載されており便利に使えます。
D-13E
Winter NAMM 2021発表モデル
トップ材にスプルース単板、サイド＆バックには杢目の美しいジリコテ合板を使用。
白いバインディングとグロス仕上げのボディで高級感のあるルックスです。
硬質なジリコテ材ですので音色も硬質で粒立ちが良い印象。
キラキラとした倍音も魅力的です。
GPC-13E
Winter NAMM 2021発表モデル
Martinの長い歴史の中でも近年に生まれたボディサイズであるGPC(Grand Performance Cutaway)。
ドレッドノートより小ぶりに見えますが、ボディ上部はオーディトリアム、ボディ下部はワイドになっております。
加えて、ボディ厚はドレッドノートに近いので、抱えやすさと共に音量、音圧をしっかり持ったサウンドを奏でる美味しい所取りなボディ形状であるGPC。
Martinならではのビンテージライクなサウンドと、モダンなボディ形状の融合は革命と言っても過言ではないでしょう。
スケールは645.2mm、カッタウェイ仕様になっているので、変速チューニング等を使ったソロギターも得意とする所でしょう。
ボディ厚がしっかりとあるお陰で、ストロークプレイでもしっかりと中低音の響きが有り、音圧をしっかりと感じられるボディサイズです。
ボディはフルグロスの塗装。
サイド/バック材には高級なジリコテを採用。
他の木材より個体差が大きく、力強いエキゾチックな杢目が特徴です。
ジリコテ特有の硬質さと艶っぽさが強調されたサウンドが魅力です。
GPCスタイルとの組み合わせにより、全体的なサウンドバランスも優れ、様々なジャンル、プレイスタイルに対応出来る取り回しの良いモデルへと仕上がっております。
一味違った杢目のギターをお探しの方へオススメです。
SC-13E
Martinが今の時代に合わせて”エレアコ”を改めて追求したモデル「SC-13E」。
20フレットまで指板上すべての音を快適に演奏できるように新たにデザインされたカッタウェイと、ネックヒールを取り除いた「Sure Align」ネック・システム、特徴的なアシンメトリーなボディーシェイプなど革新的な技術が投入されています。
弦高はエレキギターと同じくらいに落とせるので、エレキ感覚で使う事も可能です。
ボディはトップにスプルース、サイド＆バックには杢目の美しいコアを使用。
トップにはブルーインレイを施し、ステージ映えも間違え無し。
プレイアビリティにより特化した最新エレアコモデルです。
SC-13E Special
■Winter NAMM 2022発表モデル
前述のSC-13Eと同様、20フレットまで指板上すべての音を快適に演奏できるように新たにデザインされたカッタウェイと、ネックヒールを取り除いた「Sure Align」ネック・システム、特徴的なアシンメトリーなボディーシェイプなど革新的な技術が投入されています。
弦高はエレキギターと同じくらいに落とせるので、エレキ感覚で使う事も可能です。
スペシャルの方はボディはトップがスプルースなのは同じですが、サイド＆バックにはジリコテ合板を使用しています。
スケルトンタイプのチューニングペグ、指板にはジリコテとプラスティックアイボロイドによるオリジナルのボーダードットのフィンガーボードインレイなど、 スペシャルモデルならではの存在感のあるデザインになっています。
ラインナップ比較
| モデル | D-13E | GPC-13E | SC-13E | SC-13E Special |
| 税込価格 | ¥210,000 | ¥217,000 | ¥239,000 | ¥269,000 |
| トップ材 | Spruce | Spruce | Spruce | Spruce |
| サイドバック材 | Ziricote Fine Veneer | Ziricote Fine Veneer | Koa Fine Veneer | Ziricote Fine Veneer |
| 弦長 | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm |
| ナット幅 | 44.5mm | 44.5mm | 44.5mm | 44.5mm |
| その他特徴 | ■Winter NAMM 2021発表モデル ■王道のドレッドノート ■ジリコテの木目が美しい | ■Winter NAMM 2021発表モデル ■抱えやすいグランド・パフォー マンス・サイズ ■ジリコテの木目が美しい ■Burstカラーは￥230,000 (Summer NAMM 2022発表モデル) | ■左右非対称のデザイン ■人間工学に基づいた薄型の ベロシティネック形状 | ■Winter NAMM 2022発表モデル ■左右非対称のデザイン ■人間工学に基づいた薄型の ベロシティネック形状 ■Burstカラーは￥299,000 |
仕様の詳細はこちら
15 Series
マホガニー単板をサイドバックだけでなくトップにも使用している「オールマホガニー」のモデルです。
アコースティックギターにおいて代表的な木材であるマホガニー。
マホガニーは高音の角が取れたようなまろやかなサウンドを持ち、豊かな中低音が気持ちのいいサウンドを奏でます。
1900年代初頭に流通していたMartinを彷彿させる人気シリーズで、女性にも人気です。
D-15E
D-15Mはオールマホガニー単板で、重厚かつ伸びやかな低音域が魅力的なストレートアコースティックギターですが、D-15Eはトップマホガニー単板で、サイド＆バックはサペリ単板、かつチューナー機能付きのピックアップマイクMartin E1を搭載した、より実戦向きなエレアコモデル。
D-15M
定番のドレッドノートサイズ。
大型ボディですが、ただ音量が大きいだけではなく奥行きの感じられる音色で、Dサイズ特有のコードをかき鳴らした時の気持ち良さはとても魅力的です。
ボディは大きいですが、ナット幅が現行のMartinが基本44.5mmなのに対し、このシリーズはスリムな42.9mmを採用しています。
手が小さい方でも安心してお使いいただけます。
ポジションマークはダイヤモンド&スクエアズを採用、ペグもバタービーンペグを使用しよりヴィンテージテイストになっています。
フィニッシュもやや暗めのサテンフィニッシュになり、ヴィンテージらしい風格も出ています。
00-15M
000サイズよりももう一回り小さい00サイズ。
小振りなサイズならではのレスポンスの良さと高音域に寄ったサウンドが魅力です。
通常の00サイズとは違いD(ドレッドノート)サイズのように弦長が長いロングスケールの為
ダウンチューニングや変則チューニングにもバッチリ対応可能です。
ナット幅が現行のMartinが基本44.5mmなのに対し、このシリーズはスリムな42.9mmを採用しています。
手が小さい方でも安心してお使いいただけます。
ポジションマークはダイヤモンド&スクエアズを採用、ペグもバタービーンペグを使用しよりヴィンテージテイストになっています。
フィニッシュもやや暗めのサテンフィニッシュになり、ヴィンテージらしい風格も出ています。
000-15M
000サイズの抱えやすいボディ。
Dと比較すると低音がガンガン出るダイナミックさというよりは纏まりの良いバランスの整った出音が魅力。
通常の000サイズとは違いD(ドレッドノート)サイズのように弦長が長いロングスケールの為
ダウンチューニングや変則チューニングにもバッチリ対応可能です。
ナット幅が現行のMartinが基本44.5mmなのに対し、このシリーズはスリムな42.9mmを採用しています。
手が小さい方でも安心してお使いいただけます。
ポジションマークはダイヤモンド&スクエアズを採用、ペグもバタービーンペグを使用しよりヴィンテージテイストになっています。
フィニッシュもやや暗めのサテンフィニッシュになり、ヴィンテージらしい風格も出ています。
D-15M Street Master
D-15Mのストリート・マスター仕様。
ストリートライブを繰り返し行ううちに塗装が焼けたような経年変化を再現したモデルです。
ピックガードやヘッドの突板を排した大胆なデザインです。
000-15M Street Master
000-15Mのストリート・マスター仕様。
ストリートライブを繰り返し行ううちに塗装が焼けたような経年変化を再現したモデルです。
ピックガードやヘッドの突板を排した大胆なデザインです。
ラインナップ比較
| モデル | D-15E | D-15M | 00-15M | 000-15M | D-15M Street Master | 000-15M Street Master |
| 税込価格 | ￥228,000 | ¥278,000 | ¥278,000 | ¥278,000 | ¥295,000 | ¥295,000 |
| トップ材 | Indian Plantation Mahogany | Mahogany | Mahogany | Mahogany | Mahogany | Mahogany |
| サイドバック材 | Sapele | Mahogany | Mahogany | Mahogany | Mahogany | Mahogany |
| 弦長 | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm |
| ナット幅 | 42.9mm | 42.9mm | 42.9mm | 42.9mm | 42.9mm | 42.9mm |
| その他特徴 | ■2023 NAMM NEW MODEL | ■王道のドレッドノート | ■トリプルオーより一回り 小ぶりなダブルオーサイズ | ■抱えやすい トリプルオーサイズ | ■王道のドレッドノート ■ストリートマスターの渋く カッコいいルックス | ■抱えやすい トリプルオーサイズ ■ストリートマスターの渋く カッコいいルックス |
仕様の詳細はこちら
サイズの違いはこちらの記事が参考になるかと思います。
16 Series
スプルーストップ、マホガニーまたはローズウッドサイドバック、オール単板のシリーズ。
もちろんアメリカ製です。
「D-28」等のスタンダードシリーズよりも安価でMartinサウンドを得られるよう試行錯誤を繰り返してきた集大成のシリーズです。
2つのサウンドのブレンドが可能なFISHMANのMatrix VT Enhance が搭載。
様々な場面で多彩なサウンドメイクも出来てしまう大変優れたピックアップです。
D-16E
Dサイズではありますが、薄型ボディにより、音の反応にも優れています。
ストロークからフィンガースタイルまで対応できます。
トップはスプルース単板。
サイドバック材はマホガニー単板とローズウッド単板の2種類がラインナップされています。
マホガニーの明るく柔らかい音、ローズウッドの硬質で綺羅びやかな音、どちらもスタンダードな木材の組み合わせです。
GPC-16E
Martinの長い歴史の中でも近年に生まれたボディサイズであるGPC(Grand Performance Cutaway)。
ドレッドノートより小ぶりに見えますが、ボディ上部はオーディトリアム、ボディ下部はワイドになっております。
GPCは通常深胴ですが16シリーズのGPCは薄型ボディになっていますので、音の反応にも優れています。
トップはスプルース単板。
サイドバック材はマホガニー単板とローズウッド単板の2種類がラインナップされています。
マホガニーの明るく柔らかい音、ローズウッドの硬質で綺羅びやかな音、どちらもスタンダードな木材の組み合わせです。
000-16 Street Master
Summer NAMM 2022発表モデル
ストリートライブを繰り返し行ううちに塗装が焼け、経年変化を再現したStreet Master Serise。
このシリーズには金の刺繍のMartinロゴが入れられた耐久性も抜群のギグバッグが付属致します。
こちらはVTS加工が施されたアディロンダックスプルーストップ、ローズウッドサイド/バック＆指板/ブリッジ、マホガニーネックの組み合わせの000-16Street Master。
通常のサテンフィニッシュのモデルとは異なる渋いルックスを備えたクールな1本。
サウンドもこの仕様に加え、スキャロップドブレイシングならではの荒々しい力強い鳴り、そして000シェイプならではの繊細なタッチまで、弾き手のニュアンスを余すことなく伝えてくれます。
USA製においてこの木材の組み合わせは、コストパフォーマンスを発揮したモデルであると思います。
ヴィンテージライクなトーンをお求めの方におすすめしたい1本です。
ラインナップ比較
| モデル | D-16E Mahogany | GPC-16E Mahogany | D-16E Rosewood | GPC-16E Rosewood | 000-16 Street Master |
| 税込価格 | ¥278,000 | ¥278,000 | ¥284,000 | ¥284,000 | \299,000 |
| トップ材 | Spruce | Spruce | Spruce | Spruce | Adirondack Spruce VTS |
| サイドバック材 | Mahogany | Mahogany | East Indian Rosewood | East Indian Rosewood | East Indian Rosewood |
| 弦長 | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm | 645.2mm |
| ナット幅 | 44.5mm | 44.5mm | 44.5mm | 44.5mm | 44.5mm |
| その他特徴 | ■正面から見るとドレッド ノートに見えるがサイドは トリプルオーと同じ厚さ | ■グランド・パフォー マンス・サイズ ■サイドはトリプルオー と同じ厚さ | ■正面から見るとドレッド ノートに見えるがサイドは トリプルオーと同じ厚さ | ■グランド・パフォー マンス・サイズ ■サイドはトリプルオー と同じ厚さ | ■Summer NAMM 2022発表モデル ■ストリートマスター の渋いルックス |
仕様の詳細はこちら
17 Series
レトロなルックス、Martinのラインナップでは珍しいバーストカラーやブラックカラーを採用しているシリーズです。
スプルーストップ、マホガニーサイドバックの定番の組み合わせ。
もちろんオール単板、アメリカ製です。
DSS-17
「DSS」はスロープ・ショルダーと呼ばれる丸みを帯びたネック・ジョイントが特徴の一つ。
エイジド加工された丸いアイボロイド・ボタンのオープンギアのチューニングマシーンなど、旧き良き時代のアメリカの香りが漂うモデルです。
スプルース×マホガニーという定番の木材で構成されたオール単板ボディに、艶消し仕上げをしており、よりウッディなサウンドが体感しやすく、音色まで渋くブルージーな印象です。
初期段階から素晴らしい生鳴を体感できるモデルですので、即戦力の鳴りを追及する方にもおすすめできる１本となります。
000-17
000サイズの抱えやすいボディ。
DSSと比較すると低音がガンガン出るダイナミックさというよりは纏まりの良いバランスの整った出音が魅力。
スプルース×マホガニーという定番の木材で構成されたオール単板ボディに、艶消し仕上げをしており、よりウッディなサウンドが体感しやすく、音色まで渋くブルージーな印象です。
000-17E
000-17のピックアップ付きヴァージョン。
フィッシュマンのピックアップシステムMatrix VT Enhance が搭載されており、ボリューム、トーンの他に、ブリッジ下に取り付けられた、エンハンス・トランスデューサーとのミックスで、よりリアルで、倍音も多く、音圧のある生々しい振動を再現してくれます。
ラインナップ比較
| モデル | DSS-17 | 000-17 | 000-17E |
| 税込価格 | ¥260,000 | ¥260,000 | ¥289,000 |
| トップ材 | Spruce | Spruce | Spruce |
| サイドバック材 | Mahogany | Mahogany | Mahogany |
| 弦長 | 645.2mm | 632.5mm | 632.5mm |
| ナット幅 | 44.5mm | 44.5mm | 44.5mm |
| その他特徴 | ■なで肩のボディ ■Martinでは珍しいバーストと ブラックのラインナップ | ■抱えやすいトリプルオーサイズ ■Martinでは珍しいバーストと ブラックのラインナップ | ■抱えやすいトリプルオーサイズ ■Martinでは珍しいバーストと ブラックのラインナップ ■ピックアップ付き |
仕様の詳細はこちら
まとめ
今回は20万円台のMartinギターを紹介しました。
アメリカ製がラインナップされるので、生音の変化も大きいです。
スタンダードモデルにない良さも兼ね備えていますので、高いギターを持ってる人でも実は気になっちゃうモデルもあります。
店頭ではそれぞれ気になったモデルを試奏出来ます（在庫確認していただけると確実です）。
ご来店・お問い合わせお待ちしています。
Martin価格帯別ラインナップ
他の価格帯のMartinギターはこちらで紹介しています。
是非チェックしてみてください。
