オアフ島カイムキ在住 Mr.KokuboのウクレレNEWS

Vol.1 第34回ウクレレフェスティバル Vol.2 ローカルミュージック Vol.3 ウクレレファクトリー
Vol.4 ジェイク Vol.5 スラッキー Vol.6 フラ
Vol.7 第35回ウクレレフェスティバル プレイベント Vol.8 第35回ウクレレフェスティバル リポート Vol.9 「無料」で楽しむお得情報
Vol.10 第23回ハワイアンスラッキー フェスティバル Vol.11 ハワイ音楽研究会」御一行様ホノルルご到着 Vol.12 ウクレレギルド オブ ハワイ 2005
Vol.15 ホッとするお話
Vol.16 第36回ウクレレフェスティバル Vol.17 24th Annual HAWAIIAN SLACK KEY GUITAR FESTIVAL 2006 “OAHU STYLE”

 アメリカ時間の2月13日。第47回グラミー・アワーズの発表が、カリフォルニア州ロサンジェルスのステープルズ・センターと、ロサンジェルス・コンベンションセンターで行われました。今年から、ハワイアンミュージック部門に与えられる「Hwaiian Music Grammy」が設けられ、ウクレレホットニュースVol.2でご紹介した「ケン・エマーソン」も参加している“SLACK KEY GUITAR VOLUME 2“がベストハワイアンアルバムの栄誉に輝きました。

 地元ハワイでは、「カジメロ・ブラザース」や「ケアリイ・レイシェル」が有力との前評判で、ハワイのミュージックアワーズ「2004年度ナ・ホク・ハノハノ賞」を受賞しているケアリイ・レイシェルのアルバム「ケアラオカマイレ」には、ビギンの「涙そうそう」をベースにした曲「Ka Nohona Pili Kai」が収められています。

 このアルバムは、10名のギタリストによる14曲のスラッキー・ギター演奏がおさめられているインストゥルメンタルアルバムです。ケン(新聞写真左)についてはVol.2でご紹介済みですが、「美しい州を象徴する何かカラフルな服装が良いと思い、トッド(ラングレン)に借りたんだよ」と。
 そしてジェフ・ピーターソン(写真左から2番目)は、ハワイ大学マノア校でミュージック(パフォーマンス・ギター)の学士号と修士号を取得。その後、大学ではスラッキーを中心に演奏の授業も持っていました。
 チャールズ・マイケル・ボートマン(右から2番目)はこのCDのレーベル「Palm Records」のプロデューサーですが、このCDで2曲演奏もしています。このCDのVol.1は名古屋のHMVで買った記憶があり、このレーベルの他のタイトルのCDもよく見かけましたので、日本でも売っているはずです。
 ハワイへ訪れ、空港で初めて耳にするギターの音色。あれが「スラッキー・ギター」で、アコースティックギタリストの方々には有名ですね。クロマチックと言われているクラシカルギターのチュ−ニング(低音からEADGBE)に対して、オルタナテヴ(型にはまらない)のチュ−ニングの中でもハワイの音楽では、オープンで長音階、メジャー7th、1〜2弦が5度のインターバルにチューニングされたスタイルを用いることが多く、そこからスラッキー(Slack Key=緩めた音)と呼ばれているのだそうです(JIM KIRLIN文献より)。
 が、2弦をBからCに上げるチュ−ニングなどもありますから、緩めたり張ったりして調弦します。また、指をスライドさせたり、ハンマリングのオン&オフ、チャイム(ハーモニクス)など、その奏法の特徴もハワイらしさの要因だと思います。というのも、スラッキー・ユークと呼ぶウクレレでの演奏ではチュ−ニングを変えないし、ギターもクロマチックのままでもハワイらしいターン・アラウンドのフレーズを弾くだけで充分に「あの音」になるものです。

 JIM KIRLINの文献によると、1830年代初頭に他の文化と共にガット弦のギターがハワイに伝えられ、この時代ポリネシアの文化と他の文化がハワイで融合しはじめたようです。1860年代には、ポルトガル人がスチール弦のギターをハワイに紹介し、デイビッド・カラカウア王(1874-1891)が文化奨励のひとつとして、音楽のプロモートにも力を入れたと言うこと。で、現代では「音楽の島」とも言えるハワイの歴史が始まったのです。こんな歴史を考えると「スラッキー・ギター」関連のCDが第1回目にハワイアンミュージック部門の受賞したのも必然のように感じてしまいます。

 スラッキーと一口に申しましても「我が家秘伝の」といったおもむきがあり、当然あなたのオリジナルチュ−ニングもアリなのです。

 最後に、手元にある参考文献から代表的なチュ−ニングを列記させていただきます。

Taro Patch(オープンGメジャー) DGDGBD これはブルースやカントリーでも使いますね
C Wahine CGDGBE ワヒネは女性という意味
Modified C Wahine CGDGBD Leonard Kwan氏のチューニング
Mauna Loa DGDDGD  トップ2弦の5度インターバル特徴
G Mauna Loa DGDEGD Leonard Kwan
A Mauna Loa EAEEAE
D Wahine DADF#AC#
Bb Wahine FBbCFAD

F Wahine CFCGCE
F Wahine Gabby's FCEGCE ギャビー(ゴミの意)パヒヌイのチューニング
F Wahine Keola's CFCGCE  ケオラ・ビーマーのチューニング
G 6th DGDGBE  クロマチックの低音2弦を1音づつダウン

 と、まだまだあるようですが、とにかくバリエーションがあり過ぎて、今何のチュ−ニングのギターを弾いているのか忘れる事もしばしば。その一方で、ハワイ大学のスラッキー・ギターの授業では、2学期(セメスター)にかけてオープンGメジャーチュ−ニングのみをびっちり教わります。しかし、演奏中にどの曲を弾いているのか忘れてしまい、ほかの曲のブリッジを弾いてしまうこともあるのです。トホホ。


 アコースティックを弾いている人なら、スラッキーは比較的簡単に弾けると思います。テキストはほとんどタブ譜にCD付。ただ、ケオラズFワヒネでは、5、6弦を2音も下げ、2弦は1音上げるので、僕は低音3弦がミディアムゲージのボトムヘビー弦を使っています。またタロパッチにはミディアムゲージを使います。

 ですからパフォーマンスのみならず、普段の練習用にギターも数本必要になってくるわけです。日本と比較にならない程、銀行金利がとても高いアメリカですら、一番確実な投資は「ギター」という人が多いです。ギターは何本持っていても損はありませんよね、阿部店長! ね、うちの奥さんを説得してくださいな。

 中年のくせに会社まで辞めて、ハワイに引っ越すところまでは実家の母も応援してくれたのですが、いざ出発の前夜ギター3本にバッグひとつだけの荷物を見るなり

「あんた、一体何しにいくつもり!?ふざけるのもいい加減にしなさいよ!」

とマジギレ。いくらハワイとはいえ、半分は死ぬ覚悟で「母上様、お世話になりました」なんてせっかく考えていたセリフは、一気に吹っ飛んでしまったのでした。

 でも、この楽器たちおかげでたくさんの友達ができ、たくさんのJamをすることができます。やはり音楽は世界言語ですよね。よかった、バッグの中にもウクレレ3本しのばせてきて。

 ちなみに、ギター2本をハードケースに入れてエアーパッキンで包んだ上からバンドで固定して荷物1個分。それとウクレレ入りのバッグが1個で、お預け荷物制限の2個をクリア。ハワイアンラップギターは下着を当て物かわりにギグバックに入れ、機内手荷物で持ちこみOKでした。ご参考になれば幸いです。






Mr.Kokubo
 
たしかに、この街には音楽に満ち溢れています。しかし大きな落とし穴があります。ギターやパーツ、エフェクターの類が全然充実していません。友達のギターに付いている、とてもポピュラーなブランドのペグのひとつが壊れてしまい、街中の楽器屋さんを駆け廻って捜しても結局ダメ。パールシティ−という遠くの街の楽器屋さんにもなし。結局、その友達が札幌へ旅行に行くついでになんとか市内でゲット。しかし、以前から買えないとわかっていても楽器屋さん巡りがこの上なく好きな私は、重症な「禁断症状」です。

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