オアフ島カイムキ在住 Mr.KokuboのウクレレNEWS

Vol.1 第34回ウクレレフェスティバル Vol.2 ローカルミュージック Vol.3 ウクレレファクトリー
Vol.4 ジェイク Vol.5 スラッキー Vol.6 フラ
Vol.7 第35回ウクレレフェスティバル プレイベント Vol.8 第35回ウクレレフェスティバル リポート Vol.9 「無料」で楽しむお得情報
Vol.10 第23回ハワイアンスラッキー フェスティバル Vol.11 ハワイ音楽研究会」御一行様ホノルルご到着 Vol.12 ウクレレギルド オブ ハワイ 2005
Vol.15 ホッとするお話
Vol.16 第36回ウクレレフェスティバル Vol.17 24th Annual HAWAIIAN SLACK KEY GUITAR FESTIVAL 2006 “OAHU STYLE”




さて、やっとウクレレホッとニュースらしく、今回のVol.12は2005年11月19日に行われた「ウクレレギルド オブ ハワイ・年次セミナー」の様子をレポートいたします。会場はシェラトンワイキキの2階。このフロアーはボールルームをはじめ、バンケットに利用できる大小の部屋があり、窓からの景色がとても良いのです。
朝9時から夕方5時までウクレレ材や楽器類の展示の他、3ヶ所の教室でそれぞれのセミナーが行われ、講師陣も超豪華。が、さすがにハワイ流で、朝のレジストレーション受け付け準備もとてもほのぼのした雰囲気。Tシャツなども販売準備OK。

そして参加者の受付開始時刻になると、どこからともなくみんなが集りだす。米国本土からの参加者も多いそうで、とにかく年配の女性の姿が目立つのです。

今回の私の任務は?と申しますと、デービッド・サイモン先生のパワーポイントページをめくる係りです。先生は2コマを担当していて、1時間目のテーマは「ミュージックセオリー ライト」。メジャースケールをウクレレのフレットボード上で理解しましょうというモノで、ビギナーには次のステップとしてとても良い内容。

たとえばアルトのスタンダードC6チューニングだと、4弦から各弦開放はGCEAの音です。そして2フレット(全音)、2フレット、1フレット(半音)、以降2、2、2、1と押さえるとメジャースケール。4弦だとGのメジャースケール、小学校で習うト長調の音階ですね。3弦はCメジャー=ハ長調です。キーがGの曲なら4弦を、Cなら3弦を上記のようなフレットの間隔で弾けばコードとコードのつなぎに使える音が鳴るので、お友達たちとの演奏ではうなぎの山椒、ざるそばのわさび、ピザのタバスコ的効果を発揮できます。


2時間目「チェンジング キー」では、普段演奏するのと違うキーで演奏をする場合の即興対応術や、各キーのヴァンプがスグわかる早見表を頭の中に描けるようにしましょうという内容です。次回Vol.13のウクレレホッとニュースでは「ハワイのクラシカルミュージック」を予定していますが、ハワイの音楽はクラッシック音楽に近い展開のものと、ブルーズミュージックに近いものがあります。
私たちウクレレフリークが好きな多くの音楽はブルーズよりです。ブルーズはキーに対して展開するコードが決まっています。音楽には決まった形の方が心地良いコード展開があるのです。ウクレレ演奏やフラのお教室などで聞く言葉「ヴァンプ」というのもそのひとつ。曲の最初に戻るときなどによく使いますが、ブルーズでも曲の最初に戻るとき「ターンアラウンド」というお決まりの音階(だっだ・だっだ・だっだ・だっだ・ っ・だだだぁ〜ん)で戻りますね。ハワイアンもそうで、スラッキーやハワイアンギターのターンアラウンドの音(た ら ら ら ら ら らん)は、ホノルル国際空港の出発ゲ−トに向かう通路でも聞こえてきます。この部分が「ヴァンプ」と呼ばれるコードで構成されています。そして、この「お決まり」は突然出会った人と、突然一緒に演奏する「Jam」で威力を発揮します。

シカゴの楽器店make‘n musicではブルーズを、そしてワイキキビーチではハワイアンを、名も知らぬ同士がジャムるのです。音楽こそまさに世界言語ですね。

まずキーの音、たとえばCだとすると、その音にV度を加えると(注1時間目C(+2)→D(+2)→E(+1)→F(+2)→)G、さらにGのV度(CのII度)Dで、Cのヴァンプの音DとGがみつかります。V度の音はセブンスで弾かれる事も多いので、KeyC=D7-G7-Cということになりますね。この表を全部作って、頭に入れてしまえば良いのだというのがこの授業「チェンジング キー」のひとつの目的です。C-G-D-A-E-B-F#-D♭-A♭-E♭-B♭-F-Cの配列を暗記すれば、お隣ふたつにヴァンプコードがありますから、突然「今日はB♭でアロハ・オエ」などと言われても、「よし、C7とF7か」と即対応できるようになるのですね。

結構疲れるデービット先生の授業が終わり、3時間目以降は自由なので各教室を覗くことに。2番教室ではジェイムス・ヒル先生の「Are you performance ready?」。演奏への心構えなど、ジェイムスが自分の先生から習った演奏への心構えについての講演ですが、ちょっと退屈。で隣の部屋へ。


3番教室では「How the'ukulele is used in Hawaiian music today」というテーマで、先生はブライアン・トレンティーノ。3連譜のストロークでは、1が親指ダウンで2が人差し指のアップ、3は小指で弾く綺麗な3連ストローク。またヴァンプも4弦が太い弦と細い弦のウクレレではフレーズを変えたり、同じフレットで変化を聞き比べたりと多彩で、しかもメロウで美しい。「ジェイクも楽屋ではとてもスローで美しいフレーズを弾くんだよ」とブライアン先生。この授業ではストローク側の手のツメはどのように手入れしているか?との質問が出て、ブライアン先生は親指・人差し指・中指・小指を伸ばしているけれど、サムピックやフィンガーピックを使うプレイヤーも多いとも。

お昼をはさんでベニー・チャン先生。ダン・ホーのバックアップギター+ウクレレでも有名。授業の内容はデイビッド先生とほぼ同じ。次の時間担当のバイロン・ヤスイ先生も教室にいて、掛け合いトークと掛け合い演奏で立体的かつ大人的、そして和気藹々。転調についてはブライアン先生も「ジェリー・サントスは、その日の体調でキーを選ぶんだ。だから即対応できるように練習したよ」と話していたが、バンドには付き物ですね。ベニー先生はFやD7のフォームに人差し指でバレー(セーハ)を入れて、即座に転調に対応する方法も講義した。やはりジャムへの対応力強化傾向があり、「ウクレレ抱えて外に出ろ!」がオアフスタイルなのかも。

そして自ら「僕はスラッキーギタリストで、ウクレレ・プレーヤーじゃないから」との開口一番は、オージー・コタニ先生の「スラック キー ウクレレ」。「先週スタンフォ−ドに行ったんだけれど、英語はピジョン(TheをDaと発音するなどのハワイ特有の英語訛り)のままだよ。僕はどこでもピジョンで話すんだ」と親しみやすい。「レッドワード・カアパナたちと皆でイーストコーストに行った時も、おい、ちゃんとした英語しゃべらないとヤバイな、だれか喋れるか?って」。いや、英語が上達しない(ギターも)私には、正直そんな話を聞くと本当に救われる気分です。口と舌の形をコントロールしながら、お腹から息を出すという英語の発音が一番のプレッシャーで、「もう、どうしようもないな」とも感じてしまう時があり、正直落ち込みます。だだ、ウクレレやギターのお稽古と似ていて、フィジカル面の訓練ですから継続は力なりですね、みなさん頑張りましょう。音楽もコミュニケーションも平和に役立ちます。

さて、スラッキー ウクとは、タロパッチの5フレットにカポを付けた4弦から1弦の音と同じ、GCEGのチューニングにセット。スタンダードC6の1弦をAからGに2ハーフステップダウンするだけで、しかも1弦を4弦のオクターブに落とすだけという簡単でお手軽なもの。これは、私たちギターからウクレレへの移行組みが良く使うチュ−ニングで、オープンCと言う事になります。授業は4弦と3弦のベースノートを交互に使う、「タロパッチスラッキー(オープンGの6弦5弦4弦)」と同じ奏法で、ウクレレのみなさんには新鮮ではありませんか?

次の時間、オージー先生の授業は「Intoro to slack key guitar」で、ウクレレ・プレイヤーがスラックキーギターもはじめる場合についての講義。ブライアン・トレンティーノ先生は、右手にサムピックとフィンガーピックを使うことも奨めていましたが、オージー先生は指で弾く派。「僕はツメも切るし、ウクレレも3本指で弾く。最初はフォークミュージックからギターを弾き始めたからなんだ。だから、ギターも右ひざにのせたほうが弾きやすい。ウクレレを弾く時も同じ。クラシカル・ギターからはじめた人は、スラッキーでも左ひざにギターをのせ、右手は4本使うよね。僕たちのギターはスチール弦だけれど、ウクレレからギターも始めるならナイロン弦のクラシカル・ギターのほうが左指が痛くないよ。クラシカル・ギターはネック幅が広いけれど、それはあまり問題じゃないよ。それより良い楽器を買う事」

オージー先生のお母さんはピアニスト、お姉さんはチェロの演奏家という音楽一家。子供の頃は先生もチュ−バを演奏していたそうだが「チューバプレイヤーに未来はない」とギターに転向。楽譜も読めないから、スラッキーは耳から学んだそうだ。ただ、楽器は良い物を選ぶことがポイントと語る。「これは30万円くらい。でもクルマより断然安いし、長持ちするしね。ブラウンのマーチンは1947年製造だよ。そんなギターでもまだ弾けるし、それを考えればギターは安い」と。

そんなオージー先生の「カミさんに聞かせたい有難いお言葉」の後、出店ブースを覗いてみた。

すでにブライアン・トレンティーノ先生の姿も。

ありますね、コアのダブルサウンドホールギターも。

そしてウクの材料も複数のブースが出店していた。個人製作レベルなら良い材もある感じだぞ、って印象。
そしてウクレレベースのフレッテッドとフレットレス。弦はゴム製で同じような弦を使ったEベースは日本でも見ますよね。サイズもそれと同じくらい、だからバッシュに持って行くにも最適。フレットレスの方、欲しいぞ!

そして、コア・スティック・アップライトベースも「Walking stick」という名前が付いていた。お昼休みのオープンマイクでも登場してましたが、これも便利で欲しい。

そのオープンマイク。若手ウクプレーヤー恐るべしって事で、コンテンポラリー・ハワイアンミュージックの未来は明るい。





Mr.Kokubo
事件の容疑者がインターネットやブログにかかわると「パソコンの普及で、やさしさや思いやりが希薄になった」と、識者と呼ばれている人がわかったように電話インタビューで無責任に語る。しかし情が希薄どころか、友達に年賀状もろくに出さなかった自分ですら、Eメールで便りを送るようになった。このウクレレホッとニュースは、北は札幌・帯広、西は四日市や川西、そして遠く離れたイタリヤやフランス、オーストラリアに引っ越した友だちも見てくれている。
また、僕の故郷の街「本八幡」の様子は、「本八幡で行こう」というページで住んでいた時以上にハワイから知ることもできる。そこではまた自分の故郷の街の問題についても、インターネットを介してまだ会っていないみんなと話し合ってもいる。
ここの管理人さんをはじめ、みんな街のため人のために努力もしている。もちろんボランティア。インターネットコミュニケーションというこの場に心が通っていないと言うのなら、他にどこが心の通う場なんだろうか?楽器もクルマもパソコンも、使い方によっては戦争の道具にもなって来たのは事実。しかし、ちゃんと使っている多くの人に失礼で軽薄な発言だと思う。


親友のガールフレンド「ロビちゃん」はイタリアから見てくれている。

本八幡で行こうのスタッフが送ってくれた夕焼け。美しい故郷の景色は救いだ。

シドニーのクリスマスツリーを送ってくれたのもインターネット。

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