マイケル・トバイアスの造る楽器の素晴らしさは、手にとってみれば、誰の目にも明らかである。
 ネックひとつ例にとっても、彼の造るネックは、とにかく弾きやすく、かつとても丈夫だ。とにもかくにもプレイヤーがネックに対して要求するものはこの2点に尽きると思うが、MTDベースのネックは完璧に応えてくれる。カタログに表記できる事項として、35インチネックと左右非対称ネックを上げることが出来るが、MTDベースのネックの本当の魅力は、その微妙なカーブから生じる抜群の弾きやすさである。これはこれまで、彼の楽器を延べ100本近く販売してきた当店だから言える事であるが、単に太いとか、細いとか、幅があるとか、ないとか、丸みがあるとか、ないとか、そういう話ではない。実際の作業では、彼は機械を使うことなく、ネックシェイプを手で削り出しているので、その形状は一本一本微妙に異なる。しかし、こと弾きやすさに関しての印象は不思議と全く変わらない。まるで彼は一本一本微妙に特性が異なるネック材の、一番弾きやすい形をはじめから知っているかのようである。そして、それらとの対話の中から、まるで材そのものがその形を望んでいたかのような、究極の形状に解放する。おそらくこれに関しては、誰かがマイケル・トバイアスに弟子入りし、楽器製作の全てを学んだとしても、決して受け継がれることはないのだと思う。「いや、別に特別なことは何もないよ。ただ、普通に作業しているだけだ。」と言う彼の謙虚な態度が、それを裏付ける。彼にとっては極普通の、当たり前のことなのだろうが、並の職人ではおそらく生涯かけたとしても辿り着けない領域なのだろう。これはプレイしてみた人間だけがわかるマイケル・トバイアスの凄さである。他社のベースで5弦や6弦は弾きにくいからと、あきらめてしまった方々には、是非、もう一度チャレンジしていただきたい。すんなり受け入れてしまえるはずである。
 一般の消費者であるユーザーがイメージする「ハンドメイド」と言う言葉が、どんどん拡大解釈されていくような、そんな時代の中で、上記のように真のハンドメイドを実践できているのがMTDベースである。見た感じは「いかにもな高級感」を前面に押し出していないので、シンプルで比較的おとなしいルックスに見えるかもしれない。高級感の演出という意味において、ほんのりと漂うだけのそれは、表現としては控えめすぎるかもしれない。しかし、一旦手に取ってみると、演出でない高級とは何かを誰もが理解するだろう。「最も偉大な製作家」として業界内で尊敬の対象とされている彼の楽器の魅力は、そうしたところに宿っているのである。

ルシアー、マイケル・トバイアスがほぼ一人で製作しているMTDベースは、信用と実績のある当店でお求めください。

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