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| みなさんご存じの通り、弦楽器は大部分が木材から作られています。つまり楽器を作るためには木材を消費していかなければなりません。 そしてこれも多くの方がご存じだと思いますが、楽器に使用される木材は貴重になってきており、良質な材料は少なくなり、価格も高騰しています。ハカランダや良質なコアはもはやほとんど手に入りませんし、エボニー、ローズウッド、マホガニーといった楽器に多用される材料も減ってきています。 その一方で、どんどん使うべき木材もあります。皆さんは「間伐」という言葉を聞いたことがありますか?簡単に言うと、人工林などで植樹したままにすると、木が密集しすぎて風通しが悪くなったり、日光が全体行き届かない、また木がまっすぐ大きく育たない状態になります。それを健全な状態に保つために間引きすることを間伐と言い、間伐によって伐採した木材を「間伐材」と呼びます。この間伐材は成木ではないので細く、あまり利用されてきませんでした。しかし間伐は森を育てるうえで非常に重要な役割を担い、また間伐材の売却益は健全な森林経営にとっても必要です。 そんな中、楽器用材を含めた良質な輸入材の減少や絶滅の危惧のこと、そして日本の森林の現状、そしてそれらは私たちの生活にも直結しているということを楽器愛好者の皆さんに知っていただき、木や森のことを考えていくきっかけを作っていくことこそが私たち、楽器に携わる人間のミッションであると考え、間伐材を使用した楽器、MINMIN-ECOシリーズを開発しました。 MINMIN-ECOシリーズは国産杉の間伐材を使用しています。間伐材は一本一本が細いため、何本もの木材を貼り合わせた集成材を使用しています。そのためそれぞれの個体によって全く違う顔を持つ、モザイクのような個性的なルックスに仕上がっています。ネックからボディは1枚の板から作られます。ボディ部は通常の弦楽器のように貼り合わせではなく、ボディ部をくりぬいたあと、トップ材、指板を貼っています。薄く小さなボディからは想像できない、パワフルで芳醇な音色はまさに森からのプレゼントです。さらに杉の風合いや香りを最大限に活かすため、塗装はごく薄いオイルフィニッシュを採用しました。 楽器のやさしい音色に包まれながら、ほんの少しだけ「楽器と木のコト」、「私たちの暮らしと森のコト」、そして50年後、100年後の楽器のコトについて考えるきっかけになれば幸いです。 |
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