featuring Martin Custom Models

プレミアムな逸品、至高のヴィンテージギターをクロサワ楽器店アコースティックギター担当スタッフによるレビューとともにご紹介いたします。

CTM D-45 ~the 68 Style~

D-45の再生産が始まった1968年から70年代の初頭、国内外のアーティストがD-45を手にし数々の伝説を作ってきました。メンバー全員がこのモデルを使用し多大なインパクトを与えたCSNY(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)や日本のフォークやロックのミュージシャン達、加藤和彦、GARO、石川鷹彦、南こうせつ、伊勢正三らが使用するD-45は当時のギター少年達の憧れそのものでした。
「あの音」「あのルックス」のD-45をいつかは手にしたい。 この憧憬は無くなる事はありません。
いつの時代もその時代の頂点に君臨する音色を備えるD-45ですが、時代と共に仕様の変更もあり、「現行の新品の音」は「あの時代に憧れた音色」とは違うニュアンスがあることも事実。
「本質的にいいギターの音」とは何か、という事とは別の話で「自分にとっての憧れの音」が出る1本こそ「最も手に入れたいギター」といえるのではないでしょうか。
1968年、69年、この2年間で生産されたブラジリアン・ローズウッドの再生産モデルは229本と少なく、ヴィンテージ市場でも500~600万円はする高額品となっていますし、市場に出回る本数も限られています。
そんな中でクロサワ楽器名古屋店では多くの「あの日の少年達」のリクエストにお応えすべく、当時1968年の仕様を再現したカスタムD-45を久しぶりにオーダー致しました。

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CTM D-45 The 68 Style の主な仕様

  • トップ材~イタリアンアルパイン・スプルース 現行の新品ではトップ材にシトカ・スプルースを用いているのに対し、70年代初頭までの再生産ではジャーマン・スプルースを使用しており、輪郭のはっきりした強く弾いても音のつぶれないバランスの良さが特徴。カスタムモデルではジャーマン材に特性が近く杢目の細かく美しいイタリアンアルパイン・スプルース(プレミアムグレード)を採用している。

  • バック材~マダガスカル・ローズウッド サイドとバック材にはブラジリアン・ローズウッドの代替え材としてここ数年すっかり浸透してきたマダガスカルローズウッドのプレミアムグレードを採用。

  • ブレイシング~ノンスキャロップ 現行の新品ではフォワードシフテッド・ブレイシング(Xの位置がサウンドホールに近い)、スキャロップ加工のものが主流で、この構造の方が音の広がりや深みもあり、軽いタッチでも繊細に反応する。しかし、1968年当時の構造はノンスキャロップでXの位置も1インチ下にある分、現行品よりもタイトで力強い。これこそが「当時のあの音」と言える点で、強いピッキングに負けずにガリンとした音色を奏でるのはこの仕様によるところが大きい。本器は当時に準じてノンスキャロップを採用。

  • ネック~SQ、フルシックネス 今の調整が可能なアジャスタブルロッドとは違い、当時のSQネックは調整できないマイナス面はあるが、その分ネックの強靭さは増加し、ボディの鳴りは強調される。中域より上が持ち上がって気持ちの良い音色となり。「時代の音」を作る要因の一つといえる。本カスタムもSQネックで少し肉厚のフルシックネスシェイプ。素材はジェニュインマホガニー。

  • ヘッド~60年代丸ヘッド ヘッドの角が丸くなったシェイプも60年代マーティンの特徴のひとつ。68Styleではもちろんここも再現。

  • PG~ブラック ブラックパターンのピックガードも当時と現行品の大きな違いの一つ。 白くきめの細かいトップ材にブラックガードが良く映える。

  • 指板インレイ~MOP D-45の象徴ともいえる指板インレイはMOP(マザー・オブ・パール)に変更し、白く輝きを放っている

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D-45 ~the 57 Style~

空白の26年を埋める夢想の境地、「1957年製のD-45」って!?

アコースティックの最高峰 Martin D-45は1933~1942年の間にわずか91本しか生産されず、現存確認が取れている個体は75本程度と言われており、その中の数本はMartin社のミュージアムに展示もされています。その希少性、楽器の完成度の高さから、プリウォーと称されるこの年代の音色、仕様、ルックスを再現した復刻モデルが数多く登場しています。
例:D-45V、D-45Marquis、D-45GE、D-45Authentic 1942、D-45Authentic 1936等 *生産完了品含む

こうした復刻版のD-45の仕様にはプリウォー期と同様、トップ材にアディロンダック・スプルース、ブレイシング構造はフォワード&スキャロップドブレイシングが採用されるものが多数。現在のスタンダードよりもさらにワイドレンジで響き、1音1音がジューシーで肉厚に鳴り、力強く太い音色が持ち味です。
しかし永遠の憧れ、いつかは45と敬称されるD-45の音色とは、SQネック、ジャーマントップ、ハカランダサイド&バック、ノンスキャロップの仕様を備えた1968年に再生産ものを指すのではないでしょうか。1968年、69年の個体は「鈴なりのシャリーン」と言い表される、当時青春時代を過ごした方にとって耳の記憶に刻まれた憧れの鳴りそのものでしょう。 再生産版の復刻、その要望にお応えし、これまでもクロサワ楽器店では1968年スタイルのカスタムも行ってきましたが、ある日、ふと思うことがありました。

D-45を復刻するならば、選択肢はプリウォーか、1968年のどちらかしかないんだよなあ・・・。
これまでMartin Customをはじめ、Gibson The59 J-45、The64 J-200、1956J-45、LarriveeのL-10 MuchaLady、高峰の道シリーズ…多くのカスタムプロジェクトを組んできた私としては、ふつふつと湧き上がってくる(雑念)(妄想)がありました(また思いついちゃった)。
50年代にもしもD-45が作られていたら、 どんな仕様でどんな音色だったんだろう・・・

マーティン社の代名詞ともいえるD-28は、1934年の登場以来、生産され続ける大ベストセラーモデルですが、各時代ごとに音色の違いを感じられ、1950年代生産のものは音が引き締まり、輪郭があり、武骨な鳴りで60年代のものより明るくレスポンスも良くその音色への愛好者も多いです。今回はこれをヒントに50年代仕様のカスタムD-45をオーダーすることに致しました。

やるからには目指すは「確かに45のサウンド」なのに「68年にも、戦前にも似ていない音!」音の変化を仕様の変遷とつき合わせ検討した結果、「1957年仕様のD-45」というテーマに絞り込みました。

誰も聞いたことのないD-45サウンド・・・。
クロサワ楽器名古屋店だけで聞くことができます。

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Custom D-45 The 57 Style の主な仕様

  • トップ材~シトカ・スプルースVTS(プレミアムグレード)Martin社は50年代にもイレギュラーでアディロンを使っている個体がある、等の俗説はおいといて当時の仕様を意識したシトカをセレクト。最高級のグレードを指定し、60年経年した枯れた音色に近づけるべくVTS加工も施している。 50年代の明るく、シャープな鳴りが再現された。

  • バック材~マダガスカル・ローズウッド50年代ならばサイドとバック材には当然、ハカランダと行きたいところですが、たとえ出来ても売価1,000万になってしまいます。ブラジリアン・ローズウッドの代替え材、マダガスカルローズウッド(プレミアムグレード)を採用。

  • ブレイシング~ノンスキャロップ現行の新品ではフォワードシフテッド・ブレイシングでスキャロップしたものが主流で、この構造は音の広がりや深みもあり、軽いタッチでも繊細に反応する。これに対し本器は1957年当時と同じノンスキャロップド・ブレイシング。強いピッキングに負けずにガリンとした音色を奏でる。

  • ネック~T-bar、モディファイドV今の調整が可能なアジャスタブルロッドでもなく、1967~1985年までの短い期間採用されていたSQネックでもなく。T-Barを採用。 SQよりもネックに仕込む際の木材のくり抜きが少なく密度が高いため、より鳴りは向上する。先述したプリウォー等にも採用されていた。ネックシェイプは50年代のグリップ間に近いモディファイドVを採用。素材はジェニュインマホガニー。

  • ヘッド~50年代丸ヘッド60年代ほどではないが50年代もヘッドの角が丸くなっている。 もちろんここも再現されている。

  • PG~鼈甲柄D-28では1967年にピックガードの色が黒に変更される。1957年仕様という事で本器は鼈甲柄。形も角ばった50年代のものを意識したものになっている。

  • チューナー~クルーソン/ゴールド・ワッフルバック50年代のD-28で採用されていたワッフルバックをヒントにD-45ではゴールドバージョンを指定。

  • トップインレイ~セレクトパール表面板、ロゼッタを飾るセレクトパールは通常のD-45であれば白く輝いているが、本器は黄金に輝いている。

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D-28 ~the 57 Style~

57年仕様という本来存在しないD-45のカスタムオーダーを行うにあたり、D-28でも同年代の仕様を狙った1本をオーダー。アメリカの黄金期ともいえる50年代の雰囲気そのもの、50年代らしい質実剛健で武骨なサウンドを狙っています。
エルビス・プレスリーの愛器としてもよく知られるMartin D-28は時代背景
を体現するかのように頑強で底抜けに明るい音色を奏で、ヒルビリーからロカビリー、そしてロックンロールという音楽シーンに愛され続けました。 本器は当時の仕様を再現した意欲作で、レギュラーモデルとも、プリウォーリイシューとも違う音色を再現することができました。
ベストセラーモデルD-28には無数の復刻盤、シグネチャー版が存在しますのでルックス面ではアクセントとなる変更を加えており、1本もののカスタムとして完成しております。

1955年806本、1956年702本、1957年901本と現在の生産本数と比較すると非常にわずかしか生産されていなかったこの年代のヴィンテージは、市場の高騰もありなかなか手の届かないものとなってきております。

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Custom D-28 The57 Style の主な仕様

  • トップ材~シトカ・スプルース(プレミアムグレード、VTS)当時と同様にシトカ・スプルースをチョイスしましたが、経年変化によってなされる枯れたサウンドを再現すべくVintage Tone System(VTS)を採用。グレードも材の豊富であった時代のものを意識し、プレミアムグレードを指定。

  • ブレイシング~ノンスキャロップド当時と同じようにスタンダードXのノンスキャロップブレイシングを採用! ブレイシングの位置は13/16インチだったものが1957年ごろに1 1/2インチ(38ミリ)に変更されており、このモデルの一つのポイント。 2017年の仕様変更により現行モデルはスキャロップですのでノンスキャロップの強く硬めのサウンドを欲しい方には最適な仕様。

  • サイド&バック~インディアンローズウッド当時のブラジリアンローズではなくインディアンローズウッドを採用し価格を抑えることに成功。

  • ネックネックはマホガニーを指定し、トラスロッドにT-BARをチョイス。 アジャスタブルや60年代~80年代のスクエアロッド(SQ)よりも加工に手間がかかる反面、ネック中身を削る量が少なくて済むT-BARの方が密度が高く、より振動を伝え、鳴りが向上。 弦長は645㎜、ナット幅は42.9㎜のモディファイドV。

  • ヘッドシェイプ~50‘sラウンドヘッドは50年代の少し角の丸いタイプに、チューニングマシンもクルーソンニッケルのワッフルバックを特別に使用。

  • オプション当時の仕様とあえてデザインに違いを出し、トップ、バックのインレイ(ボディの外周)には何も飾りを入れずにシンプルですっきりしたデザインに。

  • 鳴りの完成度は非常に高く、ゴツサさもありながらバランスよく、しかも高音のきらめきも申し分ない自信作です!

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クロサワ楽器名古屋店
http://www.kurosawagakki.com/sh_nagoya/
営業時間: 11:00~20:00
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-3-1 名古屋広小路ビルヂング地下1階 TEL:052-201-2010 E-mail:nagoya@kurosawagakki.com